メナーデのドイツ映画八十八ケ所巡礼

メナーデとは酒と狂乱の神ディオニュソスを崇める巫女のことです。本ブログではドイツ映画を中心に一人のメナーデ(男ですが)が映画について語ります。独断に満ちていますが、基本冷静です(たまにメナーデらしく狂乱)。まずは88本を目指していきます。最近は止まっていましたが、気が向いたときに書いております。

二つのヒロイン『ドア・ロック』『スマホを落としただけなのに』 おまけに『82年生まれ、キム・ジヨン』とフェミニズム

『ドア・ロック』は2018年の韓国映画、『スマホを落としただけなのに』も同じく2018年。どっちもスリリングで面白い。

 

ドアロック [DVD]

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  • 発売日: 2020/02/05
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スマホを落としただけなのに DVD

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どちらも「サイコ」な男のやばいストーキングに恐怖するスリラーでテーマ的に似ている。『スマホを』は主人公自身の秘密もあったりして観点が広がってしまうので、主人公の「サイコ野郎」に対する行為だけにしぼって比較すると、『ドアロック』では自ら

 

立ち向かうのに対し、『スマホを』の方は、最後はやはり男任せになっている。タイトルの「・・・だけなのに」からも推測できるように、被害者感がやはり強い。というか、「あんな体験」があるなら、もっと強靭になってるのではという気もする。

 

仮に娘がいるとして、二つのうちでどちらを娘に進めるかといえば、『ドア・ロック』である。『スマホを落としただけなのに』は続編が公開とのことなので見てみたい。

 

『ドア・ロック』では主人公の女性は立ち上がるべきだと自分で覚悟した。韓国のフェミニズムについては知らないが、次の話題作はたまたま読んで、これが本当ならかなりの男尊女卑と思ってちょっとびっくりした。

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)

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社会学小説という感じだが、面白い。 

「今度も女の子が生まれたら・・・」みたいな話は驚愕した。日本でもあるのだろうか?

 

他の映画とかをみても、なんだかんだでけっこう似てるところが多いと思う韓国文化。また色々みていきたいです。

今まで見た中で最も好きな韓国映画はペパーミント・キャンディ

おすすめです。

ペパーミント・キャンディー デジタルリマスター版

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