メナーデのドイツ映画八十八ケ所巡礼

メナーデとは酒と狂乱の神ディオニュソスを崇める巫女のことです。本ブログではドイツ映画を中心に一人のメナーデ(男ですが)が映画について語ります。独断に満ちていますが、基本冷静です(たまにメナーデらしく狂乱)。まずは88本を目指していきます。最近は止まっていましたが、気が向いたときに書いております。

文芸

D. H. ロレンス 『チャタレイ夫人の恋人』

D. H. ロレンス作の『チャタレイ夫人の恋人』はスキャンダラスな姦通小説として知られ、日本でも裁判沙汰になっている。映画化もされているが、レンタルビデオ屋(最近行っていない)では官能ドラマジャンルに置かれていたりする。なので、これまで完全にイ…

魔女狩り VS 醸し出されるフェミニズム ヴィム・ヴェンダース作品ではあまり注目されない『緋文字』(1972年)を見返す。

1973年、西ドイツ・スペイン映画、原題 „Der Scharlachrote Buchstabe“ (『真紅の文字』)。ヴィム・ヴェンダース監督。ゼンタ・ベルガー主演。 緋文字 デジタルニューマスター版 [DVD] 出版社/メーカー: 東北新社 発売日: 2006/04/21 メディア: DVD 1 映画…

3歳で成長を止めた子供が見る大人世界・・・『ブリキの太鼓』のエロ・グロ・ナンセンスと歴史の悲哀

『ブリキの太鼓』(原題 „Die Blechtrommel“)は1979年の西ドイツ・フランス、ポーランド、ユーゴスラビア製作の映画。監督はフォルカー・シュレンドルフ。原作はノーベル賞作家ギュンター・グラス。 ブリキの太鼓 -日本語吹替音声収録コレクターズ版- [Blu-…

恋するイケメン・ゲーテ 『ゲーテの恋』 2010年ドイツ映画

一言で言うと 若いイケメン・ゲーテが、田舎町の美しい娘と恋に落ちるが、泣く泣く諦める話。 『ゲーテの恋』ヒロインのシャルロッテ役:ミリアム・シュタイン。映画より。 作品情報 2010年ドイツ映画、原題 „Goethe!“ 監督:フィリップ・シュテルツェル、出…