SlintのSpiderland ドキュメンタリーDVD
今日はアメリカのバンドSlintについて
大学生の頃色々聴き漁る中で、当時好きだったモグワイと近いスローコア、サッドコアみたいなくくりの中での有名バンドだった。
ファーストアルバムはかのスティーヴ・アルビニの録音。ギターがビービー言う音と、跳ねるリズムがカッコイイ一曲目の印象が強力なアルバム。ボーカルはつぶやき、しゃべり、叫び。ウィキペディアでmath rockとされているが、トリッキーな感じや変拍子の組み合わせ感はなくて、フレーズ主体でリズムが変わる感じ。曲はスッと入ってきます。
個人的に愛聴したのが次のアルバム。
ボーカルの語りスタイルができあがってます。ギターはアルペジオ部分とディストーシ
ョン部のコントラストが効いてます。曲展開は前作より練られていてドラマチック。最後の曲が一番名曲だと思うけど、ストーリーは沈没船の幽霊か見捨てた子供の話(?)で、謎だけど、語りと曲展開が絡み合ってカッコイイ。
ちなみにギターはデヴィッド・パホで、後にスマパン解散後にビリー・コーガンが立ち上げたZwanに参加。Zwanは一枚アルバムを出して解散していて、後にコーガンがトランプ支持を表明した頃に、パホがかつてのことも含めてdisってます。
ビリー・コーガンのトランプ支持は個人的にはガッカリだけど、なんでなのかは聞きたいところです。インタヴューとかけっこうあるみたいなので、時間があればチェックしてみたいところ。
Slintに話を戻すと、Spiderlandのあとで解散しボーカルはFor Carnationというバンドを結成、ミニアルバムのほか、一枚アルバムを出してます。これは、Spiderlandの語りつぶやきスタイルとダークな静寂感を突き詰めたような一枚。これも愛聴。
スネアのゴーストノートまできっちり聞こえる一曲目、だんだん音が重なっていくのにどっぷり漬かれます。
この後は出ないのかと思ってたら、こちらも解散して残念。その後気づかなかったけど2007年、2013年に再結成してフェスでライブをして、2014年はツアーもしています。
その年リマスターされたスパイダーランドが発売されています。
デモトラックなど収録のボーナスCDとドキュメンタリーDVD付き。
ドキュメンタリーを一回見ましたが、スパイダーランド・レコーディングの頃の回想があって面白いものでした。ドラムの家で練習してたらしく、ドキュメンタリーもドラマーの家族が回想しているところがけっこうあって、彼に焦点があたって面白い作りです。当時のメンバーが家でひたすら練習してた話とか非常に新鮮で、バンドの印象がけっこう変わりました。DVDは貸しっぱなしになっているので、いつか返してもらおう。
youtubeに一部アップされてます。Good Morning, Captainのdemo音源に当時の様子が重ねられてます。
Slint - Good Morning, Captain (Demo)
めっちゃ家! ほとんど子供!